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最初と最後のフレームを指定するAI動画の仕組みは?

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結論

最初と最後のフレーム指定の動画は、開始と終了の2枚の画像をモデルに渡し、その間の動きを生成させる方法です。生成モデルによるキーフレーム補間にあたります。2枚が同じシーンで、ポーズ、表情、カメラ位置など変化が1つだけのときにうまくいき、差が大きすぎると失敗します。

キーフレーム補間とは

アニメーションでは、重要な瞬間を決める絵を原画(キーフレーム)と呼び、原画の間をつなぐ絵を中割りと言います。最初と最後のフレーム指定の動画も同じ考え方で、2枚のキーフレームを自分で描くか生成し、中割りをモデルに任せます。

GoogleリサーチのFILMのような従来のフレーム補間は、少し間を置いて撮った2枚の写真の間のフレームを埋めます。ピクセルがどう動いたかを推定し、その動きに沿ってブレンドする方法です。スローモーションをなめらかにするのには向いていますが、新しい内容は作れないため、変化が大きいとモーフィングのように見えます。

生成型の補間はさらに一歩進みます。動画拡散モデルを2枚の画像で条件付けし、最初のフレームが片方に、最後のフレームがもう片方に一致するクリップ全体を生成します。2024年の論文「Generative Inbetweening」は、画像から動画のモデルをこの用途に適応させました。最初のフレームから順方向に、最後のフレームから逆方向にそれぞれ1回ずつ生成して統合します。Veo、Kling、Runway、Seedanceなどの製品も、開始フレームと終了フレームを指定するオプションとして同じ仕組みを提供しており、GoogleのVeoのドキュメントは、最初と最後のフレームにプロンプトを組み合わせて指定するものと説明しています。

使いどころ

  • クリップを正確なポーズ、商品の角度、構図で終わらせたいとき。ロゴの登場や、商品がカメラのほうに回転して正面を向く場面などです。
  • ショットをつなぐとき。ショットAの最後のフレームをショットBの最初のフレームにすれば、カットがつなぎ目なく見えます。
  • 昼から夜、つぼみの花が開く、空の皿に料理が盛られる、といった制御された変化が欲しいとき。
  • 行き先が決まったカメラワークが欲しいとき。たとえば、ロングショットから始まり、ドアのクローズアップで終わるような動き。

クリップの始まりだけにこだわるなら、通常の画像から動画のほうが簡単で、モデルの自由度も高くなります。

2枚のフレームの設計方法

モデルは数秒の間に、フレームAからフレームBへの自然な経路を見つけなければなりません。あなたの仕事は、その経路を短く、分かりやすくすることです。

  1. 2枚を同じ元から作ります。フレームAを生成し、フレームBは新しく一から生成せず、フレームAを編集して(ポーズ、表情、光を変えて)作ります。キャラクター、服、背景、レンズは同じにします。
  2. 変えるのは主に1点だけにします。ポーズの変化だけ、カメラの変化だけ、照明の変化だけ。2つ同時に変えると、どちらでもない中途半端な混ざり方をしがちです。
  3. 長さに見合った変化量にします。首を回すのは数秒で足りますが、部屋を歩いて座るには、より長いクリップか2ショットが必要です。
  4. 2枚の画像のアスペクト比と解像度をそろえます。たとえばGoogleのドキュメントは、両方とも16:9か9:16を使っています。
  5. 経路が物理的に可能か確認します。フレームAで左手が上がっていてフレームBでポケットに入っているなら、手はカメラに映る場所を通らなければなりません。
  6. 変化を説明するプロンプトを書きます。Googleの例では、最初のフレームがクッキー、最後のフレームがクッキーとミルクで、プロンプトがその2つをつなぐ動作を描写しています。
First frame: a woman at a desk, looking down at a laptop, office at dusk.
Last frame: the same woman, same desk, now looking up at the camera, smiling.

Prompt:
She slowly lifts her head from the laptop, notices the camera, and smiles.
Camera static, medium shot. Soft warm desk lamp light. Audio: quiet keyboard
clicks, then silence.

うまくいく遷移と失敗する遷移

遷移たいていうまくいく?理由
表情の変化(無表情から笑顔)はい小さく局所的な変化で、顔の位置は変わらない
90度程度までの首や体の回転はいモデルがそうした回転を多く見ている
同じシーンでロングからミディアムへのカメラの寄りはい経路が明確で、内容が見え続ける
照明の変化(昼から夕暮れ、ランプが点く)ほぼ可能形状は同じで、色と影だけが変わる
手に物が現れる場合による手を伸ばす、拾うなど、見える経路が必要
人物の周りを180度回り込む失敗しやすいモデルが背面を作り出しつつ、同一性を保たなければならない
フレームBで別の場所失敗しやすい実際の経路がなく、モーフィングやクロスフェードになる
別の人物や別の服装たいてい失敗顔や服が溶け合う
短いクリップで部屋を横切る大移動失敗しやすい動きがスライドやジャンプになる

種が木になる、あるスタイルが別のスタイルに変わる、といった意図的なモーフィングが欲しいときは、失敗した経路がそのまま演出になることもあります。プロンプトに「smooth magical transformation」と書けば、モーフィングが意図であることがモデルに伝わり、偶然のものより普通はきれいに仕上がります。

フレームを共有してクリップをつなぐ

最初と最後のフレーム指定のツールは、長いシーケンスの連続性を保つ手段にもなります。キーフレームのリストを計画し、隣り合う2枚の間でクリップを生成します。

クリップ最初のフレーム最後のフレーム動き
1K1:門の前に立つ主人公(カメラに背を向けている)K2:小道の途中まで来た主人公前へ歩き、カメラが追う
2K2K3:ドアの前で取っ手に手をかけた主人公階段を上り、ドアに手を伸ばす
3K3K4:ドアが開き、暖かい光が顔を照らすゆっくりドアを開ける

クリップ2はクリップ1が終わるのとまったく同じフレームから始まるため、つなぎ目はシームレスです。ただ、つなぎ目ごとに色やシャープさが少しずれることがあるので、編集で色合わせを行い、動きの向きも統一して、カットが自然に感じられるようにしましょう。

限界と対処法

  • イーズインと停滞:最初のフレームでしばらく静止し、その後で急に最後のフレームへ駆け込むことがあります。「moves steadily over the whole clip」のように、ペースを書きましょう。
  • 隠れたクロスフェード:2枚が違いすぎると、モデルがその間をディゾルブで済ませることがあります。2枚を近づけるか、中間のキーフレームを追加します。
  • 途中での同一性のずれ:両端は合っているのに、途中で顔が変わることがあります。より寄りの構図、短いクリップ、同じ元画像から作った2枚を使いましょう。
  • 最後のフレームが完全には一致しない:最後のフレームを、厳密な指定ではなく強いヒントとして扱うツールがあります。必要なら編集で最後のフレームをトリミングするか、静止して保持してください。
  • 動く文字やロゴ:静止させるか、編集で足しましょう。

よくある質問

最初と最後のフレーム指定と、画像から動画の違いは何ですか?

画像から動画は最初のフレームだけを固定し、クリップの終わり方はモデル任せです。最初と最後のフレーム指定は両端を固定するので、最後のポーズや構図を自分で制御できます。

最初と最後のフレームでループ動画は作れますか?

作れます。同じ画像を最初と最後の両方に指定し、ゆっくり揺れるなど、元の位置に戻る動きを書きます。小さく周期的な動きほどきれいにループします。

最初と最後のフレームで作った動画がモーフィングのようになるのはなぜですか?

2枚の画像が違いすぎて、自然な経路が作れない可能性が高いです。たとえば場所が変わったり、服装が変わったりしている場合です。フレームBはフレームAを編集して作り、変えるのは1点だけにしましょう。

最初と最後のフレーム指定のクリップは何秒がよいですか?

変化の大きさに合わせます。表情や首の回転なら数秒、歩く動作や大きなカメラの動きならもっと長くします。短すぎるクリップでは動きが慌ただしくなります。

最初と最後のフレーム指定は、スローモーション用のフレーム補間と同じですか?

関連はありますが別物です。スローモーションの補間は近い2枚の写真の間のフレームを埋めますが、生成型の最初と最後のフレーム指定は、離れた2つの瞬間の間に数秒分の新しい動きを作り出します。

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